小寒、大寒 寒中の過ごし方
寒中のお見舞いを申し上げます。
今日13日は新月ですね。旧暦では、師走の朔日(ついたち)。明治の5年までは、この空の明るさで、12月を迎えていました。
当時もとっても寒かったでしょうが、少しずつ日も長く、明るくなる中、年始へ向けててんてこてんてこ準備をするには、気持ちの持ちあがる時期だったのではないかと思います。
冬至から3週間が過ぎた今頃から、日の光の明るさ、長さを実感するようになります。風のない、よく晴れた日には、日の温かさも感じられます。
身体もそれに呼応して、少しずつ冬のこもった感じから、春ののどかな感じへ移り変わっていきます。
人によって、いろいろな変化を感じられると思いますが、兆候として伺うのは次のようなものがあります。
・冷たい水をおいしく飲めるようになる
・眠くなる
・痛みやかゆみなどが出る
・ふけや、においが気になる
・身体を重く感じる
こうした兆候は、早い人にはこの寒中あたりから出てくるようです。
すべて、身体が冬にため込んだものを放出して、軽く、楽になろうという働きです。(*)
こうした身体の働きを抑え込もうとせずに、うまく、身体と心が楽に春にほどけるように誘導してあげられると、今年一年をより健やかに過ごしていくことができると思います。
身体の働きに呼応して、あるいは、気持ちの上にも変化を感じられる方もいらっしゃると思います。
・過去の思いや感情が湧き出る
・新しいアイディアが湧いてくる
・抱負をいだく
こうした心の変化も、抑え込まないで、身体をよくほどいて、楽にしていくなかで、ゆっくり整えていけるといいですね。
そのためにも、どんなことができるでしょうか。
・よく寝る
睡眠が足りないと、身体はいろいろなものを出し惜しみしやすくなります。自ずといろいろなものが出ていきやすい心身にするには、よく寝ることが何より大切です。
・よく動く
少しずつ日の光が強くなってきますので、誘われてみましょう 遠出せずとも、少しでも歩きましょう。足腰を使うと、胃腸がよく動きます。
・お掃除をする いらないものを捨てる
お掃除は素晴らしいリズム+有酸素運動です。こまめに動くことで、少し、汗をかくことができます。循環がよくなり、胃腸の働きをたかめて、排出する力が高まります。
・食べ過ぎない。この時期の旬のもの、消化のよいものを頂く
古いものを流してくれる苦い葉物、油脂を溶かす大きな柑橘類の出てくる時期です。
・頑張りすぎない(スケジュールを詰め込みすぎない)
春ののどかさをよく味わえるといいですね。
普段からよく申し上げていることが多かったですね。
院長はよく、「自分のなかに、五歳の子供がいると思って、みてあげなさい」と言っています。
五歳の子は、時に聞き分けが悪くなるときがあります。
それでも、状況を聞いてあげて、少し待ってあげれば、ちゃんと気を取り戻して、元のように遊ぶことができます。
あるいは、わたしたちのヨーガのレッスンは、そうした、「五歳の子」の反応を待ってあげる時間なのかも知れません。
昨年から大きな変化が目に見えて起こってきましたが、新しい着想が、互いのよりよいつながりになるといいなと願っています。
yogatomo.online もまぎれもなく、コロナから生まれた新しい着想です。
ひきつづき、皆さまとご一緒に育てて参りたいと思います。
どうぞ引き続き、よろしくお願いいたします。
(*もちろん、尋常でない痛みやかゆみを感じられるようでしたら、お医者様にかかってください)
写真は、緊急事態宣言のなかに始まった、大学での授業の合間の一コマ。もうだいぶん、日の光が強くなっています。影が大きいのに、濃い!
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