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執筆者の写真ktomonaga

この夏の終わりの過ごし方 TOKYO 2021

矛盾したメッセージはわたしたちを疲れさせる




夏が終わっていきますね。


テレビでは、オリンピックという舞台で、全世界から力自慢、技自慢の選手たち集まって、いままでの修練の成果を発揮しています。


聖火を、聖地とされるギリシャからリレーして、国の元首が開会宣言をして、全世界からとびぬけた技と力を持つ男女を集めて、競わせる。その勝者には栄誉が与えられる。


こうした儀式を行い、世界から人を集め競わせる機会とは「お祭り」に他なりません。


わたしたち人間は、お祭りが大好きです。


お祭りは、心を解放させ、人と人の垣根を取り払う力があります。食べ物、飲み物が豊富で、神に捧げられた後、そうしたものがふるまわれてきたという歴史が連綿と続いているからでしょう。


世界中、いたるところでお祭りが開かれ、人が集い、出会い、交歓します。


そうしたことは、わたしたちの生活に欠かせないことなのだと思います。


オリンピックとは、そうしたお祭りの中でも、非常に大規模なものです。


でも、この夏、わたしたちは、そうした大きなお祭りをテレビで見ながらも、コロナの緊急事態宣言があり、感染者が増えているので、外に出ないよう要請を受けています。


お祭りというのは、人が集い、互いに親睦を深めるのが常だったのに、家から出るなというメッセージが同時に発せられている。


視界から入ってくるのは、人間が究極まで自己を修練した、素晴らしい力と技の数々、そして、選手同士の絆です。


そして、聞こえてくるのは、「感染者数が〇〇〇〇人」という緊張を強いる数字です。


文字、数字、言葉は、目で見ても、言語は最終的に頭の中で発話されて、音声として聞きかれ、理解されます。


つまり、わたしたちはこの夏、眼はお祭りという「解放」のメッセージを受取り、耳では、「緊急事態宣言」という、「緊張」のメッセージを受け取っています。


こうした、矛盾するメッセージを、同時に受け取ることで、わたしたちは過去にないストレスを感じています。


脳、つまりは、神経の働きが、例年よりも煩雑に働かされています。


だから、この夏の疲れは、例年より注意をしたほうがよいと思います。




そもそも夏の疲れとは



こうした2021年の夏に特有と思われる神経の疲れに加えて、暑さそのもの、そして、暑さと冷房のギャップ、そして、胃腸と腎臓の疲れ、大きく言えばこの三つが夏の疲れの原因となります。


暑さそのものは、わたしたちを緩めて、汗をかかせて、もうこれ以上熱を上げないように代謝を落とさせようとします。


いわゆる、だらだらした状態にわたしたちを仕向けます。


もちろん、そんなにだらだらはできませんので、わたしたちは冷房を入れます。


冷房が入ってしばらくすると、きゅっと筋肉は緊張し、熱をこれ以上奪われまいとします。


こうした熱の発散、産出の働きの指令を出すのが自律神経です。


わたしたちは一日に何度、冷房と暑さの間をいったり来たりするでしょうか。


この回数が多いほど、温度差が大きい程、自律神経はあれこれ指令を出す働きが多くなり、疲れは溜まります。


これが溜まりすぎると、身体はサボタージュをして、もう働けないとおやすみをするわけです。




食べ物も大切



こうした、外からの影響に加えて、わたしたちが摂り入れるものの影響も大きくでます。


そう、冷たいものです。


暑い外から帰ってきて、冷えた部屋で冷たいものを飲む、食べる。


胃腸も暖めないといけなくなって、温度差も大きくなると、自律神経はさらに頑張って働かないといけません。


生野菜や、ざるそばやそうめんなど、体温以下のものも、消化をするには体温まで上げないといけませんので、これにも対応が必要です。


そう、日本の夏は冷房や冷蔵庫のおかげで過ごしやすくなっていると思いきや、使い方によっては、身体に結構な負担をかけることになります。


もちろん、最近の暑さでは、冷房を使わないという選択肢を選ぶのは難しいと思います。


でも、その使い方をできるだけマイルドにすることが大切です。


そして、食べ方については、より温かいもの、身体を冷やさないものを注意して摂ることで、胃腸の働きを高めることができます。


自律神経が疲れると、胃腸の働きが弱まります。


逆に、胃腸の働きを高めてあげれば、自律神経の疲れは楽になります。




Continence 節制 



冷たいものも、時には、身体を冷やすために大切ですし、何より、夏の楽しみの一つですので、全く摂らないというは難しいと思います。


でも、摂る量を減らしたり、温度を上げたり、内容を変えたりすることは可能です。


アイス一つ食べていたものを、半分にする。


冷たいそうめんを、温かいにゅうめんにする。


生野菜に火を入れて、温野菜にする。


生姜など、身体の代謝を上げる、温かい食材を摂る。


こうした工夫をしていくと、確実に疲れがやわらぎます。




汗とミネラルと直観と



そして、最後にもう一つ大切なのが、汗で失われたビタミンとミネラルなどを補給すること。


八百屋さんにでかけて、身体が欲しているものは、他のものより輝いて見えると思います。


できたら。さらな気持ちで、レッスンを終えたあとのようなすっきりした気持ちで買い物にでかけてみてください。


身体の選ぶものという基準で買い物をしてみてください。


そして、身体が発する「もうお腹いっぱい」というサインに敏感でいましょう。


この時期は特に、食べ過ぎると身体にダメージが大きくなります。




感情もエネルギー 節制しよう



このように、身体をよくいたわることで、夏の熱からのダメージをやわらげることで、神経の疲れから、より自由でいることができると思います。


神経が疲れると、感情的になります。


神経が元気であれば、オリンピックと「感染者数」という矛盾したメッセージも、少し離れてみることができると思います。


そして何故、わたしたちは、このような矛盾したメッセージにさらされないといけないのか、おのずと見えてくるものがあると思います。


そして、楽しむべきものは楽しんで、遠ざけておくものは遠ざけて、やるべきことに集中できるようになります。




夏こそ、クールに参りましょう。


そして、残りの夏を、熱気を存分に楽しみましょう。


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