関東地方に限らず、のようですが、ここ数日、強い風がずっと吹き続けています。
暑さはそれほどまででもないので有難いですが、それにしても、強い風が吹き続けると疲れてしまうものです。
もちろん、風のたてる音に緊張したり、風圧そのものに耐えるのに筋力を使ったりすることでも疲れますが、そもそもの風の起こる原因である、気圧の差、変化によっても私たちは大いに疲れてしまいます。
気圧とは、読んで字のごとく、空気の圧力。
地球には、その重さで大気がしっかり地表に乗っかっていて、もちろん、わたしたちの上にもそれがのっかっているわけです。
太陽の熱が地球に届いて、一部が熱くなって大気が膨張し、気圧が高くなると、気圧の低い方へ空気がながれます。その、大気の移動が風ということになります。
高いビルのエレベータにのったり、急な坂道を車で降りたりすると、耳がつまったような感じになりますが、今、わたしたちは、そうした移動もなしに、気圧の差を体感していることになります。
鼓膜だけでなく、わたしたちの身体は、気圧の差によって、いろいろ変化して、それに対応しようとします。
たとえば、わたしたちの血流。
毛細血管までいれると、わたしたちの身体には地球を2週半するほど、9万キロの長さの血管が張り巡らされています。
いま、この字を読めるのも、わたしたちの血液が、必要な養分を目に、脳に、姿勢を維持する筋肉に届けてくれているから。
一番細い部分の血管は、赤血球も通るのに難儀すると言います。赤血球は7-8ミクロンなので、サランラップの厚み(10ミクロン程度)ほどもありません。それらが、手足の指の先、脳内の神経のそれぞれ、眼球を動かし、レンズ状の水晶体の厚みを変えて、ピントを合わせてくれる筋肉に届けてくれています。
もちろん、食べたものを消化吸収して、循環させて、要らないものを排出して、酸素を循環させて、それぞれの活動を、行き過ぎないように、足らなくならないように調整してくれているのも、すべて血流によって必要なものが運ばれているから。
こうした流れも、また気圧の変化を受けます。周りの圧が弱まれば、流れは悪くなります。悪くなった流れを、神経が感知して、心臓の鼓動を高めたり、血管を収縮させたり、あるいは、気圧が戻ったら、逆のことをしてくれ、わたしたちはこのように意識を、活動を保つことができます。
この、梅雨のような気圧のアップダウンでは、わたしたちの身体は、これをずっとやってくれています。
すると、高山病とまではいかないけれども、それに似たような症状、例えば、頭痛や、だるさ、食欲不振、怒りっぽさなどがでてくる人もいます。気圧に順応しようと、身体が忙しく働きすぎて、少し休ませてくれと言っているのですね。
ふむふむ。
こうしたことをよく知れば、少しだるかったり、やる気が起きなかったりというのも非常によく納得できます。
では、こうした日々をどう乗り越えていったらよいでしょう。
1)まずは、よく休むこと
休むにも方法があります。
循環が悪いまま、ただ休んでしまうと、より循環が悪くなってしまう場合もあります。そこで、大切なのが身体の巡りをよくしてお休みすること。
じょじょに身体の末端から流れをうながしていく、わたしたちの行っているようなヨーガがお勧めです。次第にリズミカルに動くことで、終わった後にはすっきり、さっぱりされることでしょう。
2)消化と吸収にエネルギーを奪われすぎないように注意すること
なんだかだるい、、という状態が続くと、景気づけに食べることで、つまり血糖値を上げることでリズムを保とうとしてしまいがちですが、それはできるだけ控えましょう。
もし食べたくなったら、何かすっぱいものを。梅干しやレモン、グレープフルーツなどはどうでしょう。酸っぱいものは身体を収縮させて、循環をよくしてくれます。
3)お風呂に浸かりましょう
巡りをよくして、老廃物を流し去ってくれるお風呂は、この蒸し暑い時期でも大切。
朝は意外に冷えて、老廃物が流されずにいたために、こむらがえりが起こりやすいのもこの季節。パジャマのすそはふくらはぎまであるものをお勧めします。
おいしく水分補給もお忘れなく。
4)なにより、瞑想しましょう
この、大気とは、なんとも貴重なものです。こんなおいしい大気にあふれているのは、このへんではほぼほぼ地球だけです。北半球は今は緑にあふれていますので、酸素濃度も抜群。
こうした大気は、光の速さで八分半ほどのおてんとうさま、お日様からの熱によって生まれたものですが、それがまた、その熱によって攪拌されているのが、この風の正体です。
わたしたちの存在そのものも、そのような熱の、攪拌作用の一部とも言えます。
どのようにしたら、わたしたちは、今ここに吹く風に調和できるのでしょうか。
それを教えてくれるのが、ヨーガや瞑想、、ということと思います。
長文をお読みいただき、恐れ入ります。
それでは、また画面上にてお目にかかります。
bamuse1966さま コメント嬉しいです😆 夜のレッスン、いいですよね。ちゃんと身体がほぐれてから休めると、休みの質が違いますよね。よく休めると、あるいは2、3、4も自動的についてくるかも知れません^_^ また経過を教えてくださいませ。よろしくお願いいたします。
友永乾史先生、こんにちは。
梅雨時は、気圧の変化で頭痛がしたり、気分が落ち込んだりしますので、
タイムリーな記事がとても参考になりました。ありがとうございます。
1)については、先日初めて20時からのオンラインレッスンを受け、身をもって実感しました。その夜は久しぶりにぐっすり眠ることができたのです。
夕食との兼ね合いがあり、毎回参加することは難しいのですが、2~4についても思い当たることが多々あるので、少しずつ生活に取り入れていきたいと思います。